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人気投票!

第五回東方シリーズ人気投票が開催中ですー。

http://thwiki.info/th/vote5/

えぇもちろん自分はもう投票しましたよ。
勿論、お嬢様を一押しさ!

でもちょっとした支援SS書いたけどそれはお嬢様じゃないのさw

ってことで今日は支援SSをどうぞー。












「こんにちわー……」

魔法の森に建つ香霖堂の扉を開けてアリスが入ると、珍しくあのやる気のない店主の出迎えがなかった。
一応、扉の所の札を確認してみるが、準備中などは書いてない。

「ん~……まぁ良いか。そのうち戻ってくるわよね」

いない間に物色ということをするつもりはないが、いないなら仕方ない。
仕方なくアリスは香霖堂の中を見て回っていた。
そして不意に珍しいものを見つけた。

「あれ?この人形……始めてみるわね」

「それは和人形というらしいよ。用途は良く分からないけどね」

どうやら奥にいたらしく、香霖堂の店主、森近霖之助が奥から店に戻ってきた。
そしてそのままアリスの前にあった、着物を着た黒い髪の人形を手に取る。

「この前仕入れたんだ。用途はわからないが、珍しいものだからね」

「へぇ……」

霖之助の話を半分も聞いてないような返し方をしているアリスの目には珍しい人形が映っていた。
あんまり霖之助のことが目に入っていない。

「それ……」

「買ってくれるならありがたいものさ」

ちょっと貸してもらえる?まで言わずに霖之助に先に言われてしまった。
そんな霖之助に少しだけ不満そうな表情をしたアリスだったが、ここの財政事情を考えると仕方なかった。

「……少し動かしてみたいだけなのよ。壊さないから」

「……まぁきみは魔理沙じゃないしな……信用出来なくもないが……」

アリスの言葉にまだ渋るような表情をする霖之助。
最近、いやいつもなのだが、少し苦しいらしく、慎重になっているのだ。
無論、アリスのことを信用していないと言うわけではないから渋るだけなのだ。
これが魔理沙だったら、とっくに聞き耳を持たなくなっている。

「ダメかしら?……次回は多めに買うけど」

「わかった降参だ。壊さないでくれよ?」

アリスの更なる押しに、霖之助は諦めたようにアリスに和人形を手渡した。
一応念の一押しだけはしている。

「大丈夫よ。よいしょ」

操るためか、そこらへんにあった椅子に座り膝の上に和人形を乗せるアリス。
霖之助もやれやれといった感じに定位置である自分の椅子に座り、本を開いた。
















それからしばらく和人形を弄っていたアリスは、不意に床の上に和人形を置いた。

「……出来たのかい?」

霖之助もちょっと興味があったのか、それとも商品が心配なのか、読んでいた本から顔を上げた。
そんな中、和人形が少し揺れながらも立ち上がる。

「ちょっと難しいわね……ただの人形なんだし当たり前か……」

アリスもちょっと難しい顔をしながら和人形を操る。
その動きは、いつものなだらかな動きとは違い、本当に人形を操ると言うのが伝わる動きであった。

「……何だか不気味だな」

「……否定はしないけど……失礼ね」

カタカタと小さな音を出しながら和人形は香霖堂の床の上を歩く。
確かにその姿は物凄い不気味だ。

「でもこんな人形も悪くないわね……新しい人形の参考になるかも」

「必要なら売るが?」

「ちょっと今持ち合わせが少ないのよ」

アリスの呟きにすかさず口を挟む霖之助。
もしかしたら本音を言えば、手放してしまいたいのかもしれない。
人形を買うと言えば、アリスくらいしかいないからだ。

「でもまぁ……今度頂くわ。ちゃんと物品を持ってね」

「また物々交換か……まぁあるだけマシか」

悲しいことを言っている霖之助の発言を聞かなかったことにして、アリスは和人形に視線を向けた。
正直割りと悪趣味ではあるし、霖之助の言うとおり不気味ではあるが、悪くない。
面白い人形に出会えたことを、素直にアリスは喜んでいた……。






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