まぁそんな良いもんじゃないけどw
「……悪乱?また来たの?好い加減に……あ~もう良い」
どうせ悪乱には何を言っても無駄。
それがわかっている私こと鍵山雛の諦めは早かった。
「えへへ~だって雛に会いたいんだも~ん」
「きゃ!もう……だからいきなり抱きつくのはやめなさいって言ってるでしょ」
悪乱のスキンシップはとにかく激しい。
こんな出会い頭の抱きつきなど、まだまだソフトな方だ。
もっと酷い時は……残念ながらこれ以上は言えない。
恥ずかしいなんて問題じゃないから。
「ねぇねぇ雛~今日も誰も来ないよね?」
「……そりゃそうでしょ。そもそも厄の集まる私の周りに来る方がどうにかして……」
「じゃあ問題な~し!えい!」
「え……?」
ここで私はこの悪乱に会ってから一番驚くべき光景を目にした。
悪乱の体が急に成長して私に抱きついて悪乱は大人の見た目になっていたのだ。
身長も私より遥かに大きいし、顔もまだあどけなさは残ってるけど、凄く大人の顔つきになってる。
子供の時のも可愛いけど、これはこれで……。
「これで俺の方が雛より大きいね!ん~雛~」
「ひゃ!!み、耳くすぐったいってば!ちょ……ダメ」
「いっぱい悪戯しちゃうもんね~♪」
「やぁぁ~~~」
その後、私が悪乱にどんな悪戯を受けたかは想像にお任せするわ……。
ただ一つだけ……大きくなった悪乱は……色々な意味で桁違いだったわ……。
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