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懲りずにやってきました

今日もまたSSがありますよ~10月ギリギリw

まぁキッカケは簡単でございます。

知る人は知る蛇の人。
その方の一言から始まったわけですが……。
ただ一言。

雛霖書いてみろ。

詳細は確か違う(ぁ
ただ簡単に言うとこんな感じなのですよw

ってことで書きあがりました。
雛のキャラがおかしい?
そんなこと知ったことか!(ぇ

拍手返信はないので本日はここまで~
SSは追記から。














「厄と店主」




「ふぅ……こんなものかな」

久しぶりに外の道具を求め無縁塚以外に出てきてみた霖之助。
ちょっと足を伸ばした霖之助は妖怪の山の付近まで来ていた。
無論、立ち入った後面倒になることが分かっている霖之助はこれ以上山を登ろうとは思わないが。

「こっち側にもそれなりに落ちてはいるか」

引っ張ってきたリアカーの中身を見て軽く微笑む霖之助。
保存状態の良い外の本に、何に使うか良く分からないものまで今日の収穫は良いものであった。
幸運と呼ばざるおえない。

「後は帰りか……少し遠出したからな。急ごう」

リアカーを引っ張ったまま、霖之助は山を下っていく。
辺りはまだ暗くなってきているわけではないが、ここから香霖堂までの距離を考えると急がねば日が暮れてしまう。
そう思った霖之助は足を速め下っていたのだが、そこにバキバキと木々が折れるような音が響いた。

「……なんだ?」

妖怪が出るにはまだ早い時間だ。
だからと言って妖怪の山に獣の類があまり出ると言う話も聞いたことはない。
そうなればこの音の正体が霖之助にはピンと来なかった。
その間にも音は確実に近づいて来ている。

「……上か!?」

神経を集中させ音の出所に気付いた霖之助はその場から移動しようとしたが間に合わなかった。
音の主はその勢いで霖之助の上の木々をもへし折り、そのまま……リアカーの荷台に着弾した。

「ぅぅ……」

「道具がぁ!?」

落ちてきたモノよりも拾った物を心配する霖之助。
そしてリアカーを覗き込むと、そこには緑色の髪で紅いリボンのようなものをした少女が乗っていた。
無論拾った道具は見事に少女が下敷きにしている。

「……おいきみ大丈夫か?」

一瞬思考の停止した霖之助であったが、現実逃避をするように軽く目を回して気絶している少女の方に声をかけた。
どうやら犠牲になった道具に関しては忘れる方向のようだ。

「っ……まさか私自身が厄いなんて」

「厄い?」

どうやら少女には軽く意識はあったらしく、霖之助の声で軽く目を覚ました。
その少女の呟いた単語に不思議そうな顔をする霖之助。
だが少女には聞こえなかったらしく、霖之助に気付き不思議そうな顔をした。

「貴方……誰?」

「それはこっちの台詞なんだが……」

これが魔法の森に住む変わり者の道具屋、森近霖之助と厄を引き受ける人形、鍵山雛の出会いであった……。
















「それで降ってきた私に商品が……貴方結構厄いわね」

「その原因が言わないでくれ」

軽く自己紹介を済ました二人は妖怪の山を下りながら話していた。
だが霖之助はリアカーを引っ張ったまま、雛は荷台に座ったままである。
本来雛はあまり人と一緒にいるのは望む所ではないのだが、自分が落ちたことで多少は厄が晴れたのか少し余裕が出来たのだ。

「それなら私が貴方の厄を吸い取ってあげましょうか?私は厄神、厄を受け持つために……」

「それはさっきも聞いた。だが……僕は別に構わないよ」

厄神である雛に言われるほど自らを不幸だとは思っていない霖之助。
それ以上にある理由から雛の言葉を断った。

「どうして?厄を持っていたいなんて変わり者だと思うのだけど」

「別に不幸になりたいわではないよ。ただ僕はそれほど不幸だとは思ってはいない」

話しながら歩いていたせいか、妖怪の山へと出る場所辺りまで来ていた。
ここまで来れば、それほど香霖堂までは遠くはない。
そんな場所でやっと雛は荷台から降り、霖之助の前に立った。

「やっぱり貴方の厄、引き受けさせて貰うわ。良く見てみると結構厄が溜まってるもの」

少しだけ真剣な表情で霖之助と向き合う雛。
雛の目には霖之助を取り巻く厄が見えており、その厄は決して薄いものではなかった。
だが真剣な表情の雛と違い霖之助は少し苦笑交じりだった。

「僕は構わないと言っているのに随分と強引だね」

「私は雛人形。厄を引き受けるのが仕事。それを果たしたいだけよ」

「なら僕はあくまで断らせてもらうよ」

「ちょちょっと待って!」

雛の態度を無視するように霖之助は雛の横を通り過ぎようとする。
そんな霖之助の袖を雛は急いで掴んで止めた。

「なんでそんなに嫌がるの?普通幸せになれると思ったら……」

「僕は他人を不幸にしてまで幸せが欲しくはなくてね。それに今のままでも特に問題はないさ」

そう言いながら、霖之助はかなり低い雛の頭を軽く撫でた。
子供扱いのようだが、雛の思考が一瞬停止する。

「僕を幸せにしたいなら店に来てくれ。魔法の森の入り口で来店をお待ちしているよ」

そう言い残し霖之助は雛の前から立ち去って行った。
そのまましばらく呆然としていた雛であったが、不意に撫でられた頭を軽く擦ると、何も言わず妖怪の山へと帰っていった。











それからしばらくして、極たまに香霖堂に少しの不幸を纏った人形が訪れるようになった。
別に何か特別なことをしていくわけではない。
ただ何もなくとも店主も、人形も幸せそうであったと言う。
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