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お久しぶりwそしてこんな時間

ぶっちゃけ眠いですwww

でもま、久しぶりに書けましたし……更新しなきゃなぁって思いましてw

とりあえず魔界○○ですが……何か少し○○の性格が変わっちゃってるかもw

ではではまず拍手返信です~。

20:18 体調が悪いときはゆっくりと休んでくださいね~

はいすいません~w
体調不良と心の不良によりかなりきつかったですが少し復活しました~。
これからはちまちま更新できると思うんでw

さて本日は久しぶりの更新ながら魔界○○です。
アリスは今回出番はあるのか!?
というわけでどぞ~w













『人形遣い』


つかうという言葉がある。
使うと遣う。
前者勿論物を使うというもの。
後者は工夫して遣う。
物をただ使うわけではなく、操り己がものにするのである。
人形遣いという言葉がある。
そう人形遣いの文字は遣いなのだ。
人形をただの物として使うわけではなく、己の体の一部のように操るものという意味である。
彼は外の世界から流れてきた本により人形遣いというものを知っていた。
生まれたばかりの彼には知識を取り入れることに興味を持ち、それだけをしていたのだ。
人形という人を模した物。
まるで人を操るようなその禁忌の所業に彼は憧れてしまった。
正し結局彼は禁忌にまで行きはしなかった。
知識を取り入れ己がものにする。
それ以外にも重要にすることが出来たのだ。












「はぁ……」

魔法の森にある洋風の家。
その家主であるアリス・マーガトロイドは一人ベットにうつ伏せになりため息をついていた。
彼女の一日は基本人形作りに始まり、人形作りに終わる。
稀に里に人形劇を披露しに行ったり、神社の宴会に参加したりはしているが、普段彼女は人形の素材を買いに行く以外外にはあまり出なかった。
毎日のように自宅にて新しい人形や、その服。
装飾品等も手がけている。
人形作りは彼女が生きる意味でもあり、当然のようにすることなのである。
だがここ数日間彼女は一つの人形も仕上げられていなかった。
無論人形は一日で仕上がるものではないものが多い。
それでも数日間に一体は必ず仕上がっていた。
彼女、アリスの人形作りの腕はそれほどに高いのだ。

「どうしたんだろ私……」

自問自答するもアリスの頭の中に既に答えは出ていた。
彼女自身それを認めたくないだけなのである。
最近のアリスの不調の原因……それは間違いなく○○の存在であった。
忘れるはずだった存在。
二度と会うことはないと思っていた存在。
そんな相手がいきなり家に挨拶にくればそりゃ驚く。
しかも一緒にいたのがあの八雲紫ならば余計であった。

「○○の……バカ!」

一人小さく怒鳴り、枕を投げても返事を返してくれる存在などいない。
いつでも魔法の森の人形遣いは一人なのだ。
昔は違った。
彼女の傍にはいつだって世話をし、叱ってくれ、助けてくれる存在がいた。
しかし今彼女の周りにあの人はいなかった。

「どうして今頃来るのよ……」

○○に最後に会ったのは随分と前に魔界に帰った時であった。
母である神綺は喜んでくれ、他のみんなも久しぶりに帰ってきた家出娘を暖かく迎えてくれた。
だが○○だけは別であった。
○○は帰ってきたアリスに対して会いにすら来なかった。
それを神綺に聞いても、神綺はただ首を振るだけであった。
後日○○の元を訪れたアリスは驚きを隠せなかった。
○○が住む家を埋め尽くす人形の群。
その中で○○は昔と変わらない様子で人形作りをしていたのだ。
まるでアリスが来たことなど何もないとばかりに。

『○……○?』

『あぁアリス様お帰りなさい』

○○の返し方にアリスは凍りついた。
○○はアリスのことを見ていない。
いやむしろ何も見てはいなかった。
ただ人形を作業のように作っているだけだ。
そこからの会話は酷かった。
アリスが何を言おうとも○○にはまるで反応がなく、最後には半ば泣きながら怒鳴って帰って来た。
それからしばらく魔界に帰っても○○には会わないでいたのだが……不意に神綺から聞いた話でまたアリスは凍りついた。

『○○ちゃんがね……いなくなったの』

アリスは走った。
あの人形に囲まれた○○の家へ。
玄関のドアを壊れそうな勢いで開け、人形に囲まれた居間を抜け、そして○○の自室に着いた。
そしてやはりそこには○○はいなかった。
ただ置いてかれた人形達が悲しそうにそこにあるだけであった。
そして次に会った時には八雲紫といた。
正直頭に血が上った。
何を言ったのかも良く覚えてはいないが……どこかおかしい○○がいたのは覚えている。
口調も雰囲気もそのままなのにどこかおかしい。
彼はアリスの知る彼ではなくなってしまっていた。

「やっぱりもう一度会わなくちゃ……」

アリスにだって分かっていた。
○○の何かを変えてしまったのは自分のせいであると。
何故だか明確な理由は分からない。
それでも……アリスは戻って欲しかったあの○○に。


















「あ~もう最悪!」

怒り奮闘状態で家に帰って来たアリスは帰ってきて早々怒鳴っていた。
別に誰かに聞かせたいわけではないが、怒らずにいられないのだ。
○○に会ったのだ。
ただの気を紛らわすために行った香霖堂の近くに彼はいた。
もう一度話しをしたかっただけだった。
何故魔界を出て行ってしまったのか。
何故あんな風に誰も寄せ付けなくなってしまったのか。
だが、またも○○の目にはアリスは映っていなかった。
適当にはぐらかす○○の態度に対して、アリスも素直に聞くことは出来なかったのだ。

「……最悪なのは私……か」

急に冷静になり、アリスはベットに倒れこんだ。
最悪の気分であった。
気になることがあるせいか、アリスは○○に対してどうしても喧嘩腰になってしまっていた。
少し冷静になれば言えることであるのに。
しかしアリスはあのアリスを映さない○○の瞳を見るとどうしても苛々してしまった。
昔は自分だけを見てくれたのに。
あの瞳はアリスを全く見ていないのだ。
それが理由で苛々してるのが分かってしまっているアリスから気分は最悪なのだ。
結局の所自分のわがままでアリスは○○と話せないのだから。

「今度こそやってみせる……やってやるんだから」

決意を新たに、アリスはベットから顔を上げた。
いつまでも甘えてはいられない。
自分はそのために魔界を出たのだから。
そう思うと急に気分が上がってきたのか、アリスは立ち上がり気合を入れるためにも人形作りを始めた。
彼女にとっての生きるそのものである人形作りを。














「お兄ちゃんそれは……?」

「ん?あぁ橙これは人形だよ」

香霖堂でののんびりとした三日間が済み、一旦八雲家に戻ってきていた○○。
戻ってきた○○は何故か庭で大きな鞄からいくつかの人形を出していた。
○○が八雲家に来てから結構経つが、初めてのことである。

「人形……?」

「ん……見てれば分かるよ」

良く分かってない表情をする橙に軽く苦笑しながらも、○○は鞄の中から人形の素体のようなものを取り出し地面に置いた。
そして指を人形に向ける。
するとゆっくりと人形が立ち上がり歩き始めた。

「お兄ちゃん凄い!ね!ね!どうやってるの!?」

「本来なら糸を使うんだけど……」

橙と話す○○の表情と言葉遣いは本来のそれとは全然違っていた。
どこか不自然なものを感じる話し方だ。

「あら私にも教えて欲しいくらいね」

「……貴女なら簡単でしょう紫様」

しかし不意にスキマから現れた紫に対して○○の反応はいつも通りであった。
いやむしろこちらの方が自然で、流暢に喋っているように見える。
そんな○○を見ながら紫は胡散臭く笑っていた。

「俺の持つ『モノとモノの繋がりを操る程度の能力』を使えば人形の操作くらい楽々なんだよ」

「『モノとモノの繋がりを操る程度の能力』?」

「橙には多分まだ分からないよ。少し難しいからね」

紫を無視して橙と話す○○。
口調も先ほどのものに戻り、橙の頭を撫でる様子はまるで兄妹のようであった。
そうかつて彼自身が経験したような……。

「橙。○○を貸して貰えるかしら?少し話したいことがあるの」

「えっと……うん!じゃあまたね紫様!お兄ちゃん!」

○○に無視されても尚胡散臭い笑みを止めない紫は橙に向かって話しかけた。
こういう時は懐柔しやすい方から攻めるのだ。
そして紫の予測通り、少し迷いながらも橙は素直に頷き走り去っていった。

「……それで?」

「あらどうかしたのかしら?」

「惚けないでください。橙をわざわざ遠ざけてする話しって一体なんです?」

胡散臭い笑みを絶やさない紫に対して、○○もまた嫌そうな顔を止めない。
どうしようもない睨み合いだが、先に言葉を発したのは紫であった。

「貴方はどうしたいのかしら?」

「……?意味が分かりませんが」

紫の突然の言葉に本当に分かっていないような顔をする○○。
勘も察しも良い○○にしては珍しい光景である。

「○○、貴方は生まれ育った魔界を捨て、幻想郷にやってきた。そして目的を果たした今……貴方はどうしたいのかしら?」

まるで忘れたとは言わせないというようにしっかりとした口調で紫は話した。
その言葉に少しだけ○○は目を閉じる。
落ち着いた……だがどことなく危険な香りのする雰囲気へと○○の雰囲気が変わっていく。

「何も」

「…………」

「死ぬことはありません。が、私にはこれ以上何も」

一人称が俺から私に変わる。
人と付き合う上での仮面が取れた本来の○○の姿。
かつて知識の探究の末、道を外してしまった存在。

「私にはもうこれ以上の望みはないのですよ八雲紫」

「……あの仮面はいつまで付けるつもりなのかしら?」

「私の唯一の弟子が私の枷を外すまで」

紫がこちらの○○を見たのはこれで二回目。
始めて会った時の○○ですらあっちであった。
そしてこの答えも全く一度目の時と変わりなかった。
いつだって○○はこうであった。
彼の全ては……あの少女一人のためにあるのだ。
いやあると○○は思い込んでいる。

「甘えもいい加減になさい」

「…………」

「貴方はあの子に甘えて自分を捨てているに過ぎない。それが分からないわけではないでしょう?」

「えぇ勿論分かっておりますよ八雲紫。故に私はこれ以上は望まない。あの方が私という呪縛から逃れられればそれで……それに」

その時一瞬。
一瞬だったが、無表情の○○に悲しみとも悦びとも取れる表情がよぎった。

「最後のわがままはもう叶いました。あの方に最後に会いたいと」

そう言った後、急速に雰囲気が薄れ、そこには仮面を被った○○がいた。

「さぁ紫様。俺の話しはここで終わりです。それとも俺の人形繰りでも見て行きます?」

「……えぇそうね見せて貰おうかしら」

逃げるように仮面を被ってしまった○○に対して紫は小さくため息を吐きつつも普通に対応していた。
どうやら今回の息子は娘と違って随分と強情のようだ。
そんなことを考えている紫の表情はまるで母親のようであった。
















「確かに中々のものね。流石は先生と言った所かしら?」

「…………」

紫の言葉にも集中力を乱さないのか、人形達は美しく踊っていた。
アリスの使う人形に似た西洋人形達。
まるで生きてるかのように踊り、舞う。
無表情でやっている○○に比べ、随分と華やかな様子であった。

「無視は酷いわねぇ……褒めてあげてるのに」

「……素直に褒める気もないくせに褒めると言わないでください」

「あら、素直に褒めてるのよ?」

更に話しかけてくる紫に対して、あからさまにため息をつきながら○○はやっと答えた。
人形達も踊りを止め、○○と紫を見上げている。

「流石はあの子の先生ってね」

「……詳しくは知りませんがもう俺の方が人形繰りは下手でしょう。まだまだ甘いところはあるでしょうが」

「えぇまぁね。まだ先生が必要なんじゃない?」

「貴女は何が言いたいんですか?」

紫のいつもの遠まわしな言い方に少しだけ苛立ったように○○は睨んだ。
感情をほとんど出さない○○にしては随分と珍しい態度だ。
そんな○○に対して人形達はオロオロしている。

「本当に分からないのかしら?」

「……何故そんなことを言うのかは理解出来ませんね」

少しだけ目線を外して言う○○に少しだけ優しげな目つきになる紫。
何かを確信した。
そんな表情だ。

「分からないなら良いわ。それと……明日からはしばらく家に居なさい」

「もう気紛れは終わりですか?」

「いいえ……貴方自身のためよ」

またも皮肉の混じった言い方をする○○だったが、紫の態度は違った。
口元を扇子で隠しながら少しだけ真剣な眼差しをしているのだ。
そんな紫の態度に○○も表情を硬くする。

「……何かあるのですか?」

「それはその時までのお楽しみよ。でも……出ない方が身の為よ」

○○の質問にハッキリとは答えず紫はそのまま背を向けて歩き出した。
これ以上この話を続けるつもりはない。
知りたいならば己で体験するが良いと、背中で言っているようであった。

「良いですよ。なら……私は私でしたいようにするだけです」

仮面を少しだけ外し、冷たい眼差しで紫の背中を見送る○○。
その足元の人形達は最後まで理解は出来なかったらしく、首を傾げていた。











自分と他者の望みはいつでも繋がるものではない。
例えそれは兄妹であっても、師と弟子であっても変わることではない。
ただ少しのズレ。
それが全てを無と帰してしまう。
青年の望みは少女の望みでもあった。
だがそれは少しのズレで……無となった。
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