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ネタバレ厳禁。勢い禁止

本日もなんとSSがあるわけですが~

ぶっちゃけ緋想天のネタバレっぽいものとか含んじゃってるのでご注意を。

いや面白いんですよ緋想天。

思わずストーリーモード完全にクリアしちゃったぜw

というわけで緋想天ネタで魔理霖でございます~











「魔理沙?どうしたんだ一体」

「どうしたもないぜ。最近ずっとこんな感じだ」

いつもの通り読書に明け暮れていた霖之助の所に来た魔理沙は何故かずぶ濡れであった。
しかし霖之助の目には香霖堂の外はそれほど強い雨ではないように見える。
だが霖之助に渡されたタオルで自分を拭く魔理沙の言い分は違った。

「最近ずっと雨だったぜ?洗濯物も干せなくて困ってたんだ」

霖之助の目に映っていたしとしとと降る小雨と違い、魔理沙にとってはかなりの雨が降っていたようだ。
実際魔理沙はずぶ濡れであるし、わざわざこんな嘘を付くために水を被る人物でもない。
となると答えは一つしかなかった。

「人の周りで天気が変わっている……?」

「ん?何言ってるんだ香霖?」

「魔理沙。きみがここ最近ずっと受けてきた雨はどんな雨だった?」

「どんなって……霧雨……かぁ?」

魔理沙の答えで確信を得たのか、霖之助は一人でうむと唸っていた。
その様子に魔理沙が嫌そうな顔をする。

「香霖、自分一人だけ納得してるのは性格悪いぜ?」

「ん?あぁいや済まない。中々面白いことになってると思ってね」

「面白いこと?」

拭き終わったのか、タオルを置いて壷に座って霖之助の言葉を待つ魔理沙。
そんな魔理沙に対して、少し得意げに霖之助は口を開いた。

「理由は分からないが、僕達の周りでは今、その人物によって天候が変わっているようだね」

「意味が分からないぜ」

「魔理沙、きみの苗字は霧雨だろう?名と言うものその物に対する特性を示す場合も多いんだ」

物体に対して、名と言うものは大きく影響をもたらす。
その影響力は肉体が精神に及ぼす影響に匹敵するほどであろう。
つまり魔理沙の本質のどこかには霧雨の要素が入っているのだ。

「それはただのこじ付けじゃないか?」

得意げに話す霖之助に対して、魔理沙は疑うような表情をしていた。
だが更に霖之助は話を続ける。

「どうやら霊夢の話しでは霊夢の周りは快晴らしい。その時は変だと思っただけだが……彼女のあの性格を考えればわかる」

太陽のような暖かさとでも言えば聞こえが良いが、彼女のお気楽さを表すならば快晴は確かに当たっている。
更に言えば彼女は博麗の巫女で分け隔てなく他者に接する。
その意味でも快晴なのだろう。

「それに僕にもどうやら関係があるみたいだしね」

霖之助の周りにはずっとしとしとと降る小雨が降り続いている。
それはきっと霖之助の文字である、霖の影響があると考えられるのだ。
霖の文字は霖雨などで使われる。
霖雨とはずっと降り続ける雨のことである。
ならばこの天気も予想が出来た。

「でもそれが本当だとして……なんでそんなことが起こっているんだ?」

魔理沙の疑問は最もである。
実際名前のせいで今の出来事が起こっているのならもっと前から起こっているはずである。
だが実際にことが起こっているのは夏が入り始めた今頃。
それには何かの理由があるはずなのだが……。

「始めに言っただろう?僕には理由は分からない」

「なんだ、それじゃダメじゃないか。まぁそんなことだと思ってたけどな」

期待していたわけではないのか、言葉と違って魔理沙に落胆の色はなかった。
むしろ期待通りの答えが返ってきて満足しているようにも見える。

「ただ最近空の雲が変な色をしているしね。何か空の上にあるのかもしれない」

「……空の上か」

霖之助も魔理沙も二人揃って窓から雨の降る空を眺める。
相変わらずの雨模様だが、どこか雲は緋色の色をしていた。

「よしっ!」

何か思いついたのか、魔理沙が窓から離れ箒を手に取る。
その顔はとても晴れ晴れしく、楽しそうである。

「ちょっくらこの天気を治してくるぜ。土産話を持ってきてやるからお茶を用意しておけよ!」

「……あぁ。まぁ期待しないで待ってるよ」

霖之助の返答も聞かずに魔理沙は雨の中空に飛んでいってしまう。
やれやれとため息を付きながら、霖之助は開けっ放しの扉を閉めて窓からまた空を見た。

「今のうちに少しやっておくかな」

緋色の雲が出来たり、天候に異常を来たすのは地震の前触れだと言う。
これが誰かが起こしてる異変なのかどうかは分からないが、対策はしておいて損はない。
そう思った霖之助は早速商品の整理や片付けを始めた。
結局空の上まで上った魔理沙が更なる災厄を呼び込んで来るのだが……それはまた別の話しである。
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