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お久しぶりですとも

ずっとSSがないためか、少しづつ落ちていくアクセス数。

忙しいためか全くSS書く暇ないわけですが……今日はあるのです!

ええ、少し前に書きあがっていた作品なんですが、公開するか悩んでたw

でもないのもなんだし……出来はまぁまぁなはず!

というわけで妖怪の●●でございます~

めっずらしいなぁおい(ぁ














「はぁ……またやっちまったな……」

俺は夕暮れも過ぎ、日の落ちる中をトボトボと博霊神社から離れるように歩いていた。
本来今の俺の家である……いやまぁ居候だけどさ。
俺の家である博霊神社からこうやって夜に離れていこうとするのには理由がある。
まぁ……ちょっとした喧嘩ってことだ。

「はぁ……」

ため息が止まらない。
前まであんなじゃなかったのに……最近の俺と霊夢は噛み合わない。
そりゃちょっと俺だって悪いけど……霊夢だって少しおかしい。
今まではそんなこと気にしなかったことも気にするし……なんだか態度がおかしい。

「霊夢に……嫌われたかな」

「お前は……●●?」

「え……藍さん?」

俺のポツリと言った言葉聞かれなかったか!?
いやそれよりなんで藍さんがここに……。
藍さん、八雲藍さん。
あの紫さんの式であり……良い人だ。
俺が紫さんにからかわれて同情してくれる……数少ない人だからな。

「●●、何故こんな所に?」

「え……あー」

俺は心配そうな顔をしてくれている藍さんにすぐに事情を話せなかった。
情けないとかそういうのじゃない。
何でだか分からないけど……言えなかった。

「……とりあえずこんな所で話してても仕方ないか……来い●●」

「……はい」

どうせ行く当てなんてない。
半場自暴自棄になりながら、俺は前を進む藍さんの後ろへとついていった……。













「とりあえず座ると良い。何か出そう」

紫様の遊び道具に良くされている元々は外の人間である●●。
彼とは紫様に苦労させられているという点で知り合ったくらいなんだが……なんとなく放っておけなかった。

「あっいえ良いですよ。勝手に上がりこんで……」

「まぁそう遠慮するな」

言いながら私は勝手にお茶を淹れる。
どうもこいつは霊夢や魔理沙とか以外には少し遠慮する。
それだけ信頼関係があるんだろうな……。
……私とはないのか?

「…………」

「……藍さん?」

「っ!?あっいやなんでもない……」

……今何を私は考えていたんだ?
何故私が●●との信頼関係を築ききれてないことに悩んだ?

「やっぱり俺迷惑ですから……」

「か、帰らなくて良い!」

立ち上がって帰ろうとする●●を半場無理矢理止める。
おかしい。
何故こんな●●を帰したくないんだ?

「でも……」

「行く当てはないのだろう?それに霊夢と何があったか……話してみろ」

「……わかりました」

良し、とりあえず座ってくれたな。
このまま話しを出来るだけ引き伸ばして……。

「実は……最近霊夢と突然喧嘩してしまうんです」

「ふむ。二人とも仲が良い……まぁ霊夢は式のようにお前を扱ってるが」

……何故だ。
霊夢は●●をそう式のようには扱っていない。
なんだこの少しビリビリと心にくる感覚は。

「まぁ扱き使われてますからね。でも……今まで追い出されるようなことはなかった」

●●が霊夢の話しをする度に私の心に何か変な気持ちがある。
この感覚は一体なんなんだ。

「今日だってちょっと魔理沙に弾幕をやらされたって話しただけなのに急に喧嘩になって……」

「…………」

魔理沙の名前もダメだ。
どうしてだ?
●●から他の奴の名前が出ると……これは悲しいのか?
それとも苛立ちか……。

「……霊夢のこと……俺は」

「●●!」

「え?」

急に私が大声を出したからか、●●は驚いたような表情をする。
大声を出した私本人だって驚いている。
しかし私の口はそのまま止まらない。

「それならばここに居れば良い。私はお前を式のように扱いはしないし……紫様だってきっと許してくれる。橙だってきっと喜ぶだろう」

「藍さん……」

「元々居候だったんだ。それならばここだって変わらないだろう?」

「でも」

「お前は嫌か?私や橙と住むのが」

「そ、そんなことはないですけど」

私の口は全く止まらない。
私の言ってることは間違ってないように聞こえるが、全然おかしい。
●●は私に霊夢とのことを相談しているんだ。
この受け答えはおかしいし、何より話題を逸らしていってるに等しい。
だが何故か●●の表情は薄くぼんやりとした変な様子になり、私の話しを真剣に聞いている。

「本当に良いんですか?その、ここに住んで」

「あぁもちろ」

「そこまでよ藍。仕方ない子ねぇ」

私が少し様子のおかしい●●に対して答えようとした途端、虚空から声が聞こえた。
この声は……紫様!?

「全くもって仕方ない子達ねぇ。はい、ここに来るべきじゃないのよ?●●」

スキマから現れた紫様が指を鳴らすと、途端に●●の様子が元に戻った。
そして紫様は少しだけ厳しい表情で●●に向かう。

「きちんと謝って。お互いの気持ちを確認して来なさい」

「な、なんのこ」

話してる途中の●●をいきなりスキマに落とす紫様を見ても私は声一つ出さなかった。
今私が何をしてたのか……今の紫様の言葉と行動で理解したのだ。

「藍」

「紫……様」

私はいつからかきっと●●を好いていたんだな。
それで気付かない間にテンプテーションをしていたと……だから急に●●の様子がおかしくなったんだ……。
はは……いつの間にか私は叶わぬ恋をしていたってわけか。
……ん?
なんで目の前が滲んでるんだ?
それになんで目から水が少し……。
といきなり紫様が私のことを抱きしめてきた。
顔の前が紫様で一杯になる。

「これで良いのよ。これで……」

「……はい」

そして私は主である紫様の胸の中で……とてもとても久しぶりに小さく泣いた……。























「……ただいま」

紫さんにマヨイガを追い出され、仕方なく俺は博霊神社に戻った。
そしてそこには俺が立ち去った時のまま残ってる今日の貧相な夕飯や、座布団が残ったままだった。

「…………」

もちろんそこにはこの神社の主、霊夢もいた。
俺の方を見ようともせず、何をするわけでもなく、ただ俺に背を向けている。

「その……ごめん霊夢。俺……」

「……なんで謝ってるのよ」

「……きっと先に謝らなきゃいけないから。俺、今から物凄い勝手なこと言うから」

俺の心は決まっていた。
俺には博霊神社に戻らず、外に戻る選択肢だってあった。
魔法の森に行って、霖之助さんや魔理沙に頼る選択肢だってあった。
最悪紅魔館に行って○○を頼ることだって出来たかもしれない。
だが、俺はそのどれも選ばなかった。
そう……俺にとってここは。

「俺にとってもう……霊夢がいるこの神社が家なんだ。俺の……好きな人がいる」

「っ!」

俺の言葉に急に霊夢は立ち上がった。
まだ背は向けているけど……すぐに針が飛んでくるかもしれない。
こんな勝手なこと言って怒ってるかもしれない。
だが俺は言うべきことは言った。
もう、悔いはなくなった。
……だが霊夢の行動は俺の予想とは違った。

「……ば……か」

霊夢は振り返ると同時に俺に向かって飛び込んできた。
なんとか俺は受け止めることが出来たが……霊夢は俺の胸に顔を埋めてしまっていた。
その声は、涙声だ。

「謝らなきゃいけないのは私なのに……勝手に謝って、それに告白まで……」

「……ごめん」

「もう……謝る、なぁ……」

謝る俺の胸を本当に弱い力で霊夢が叩いてくる。
俺って最低だな……好きな人をこんなに苦しませて、泣かせてる。
でも……今の霊夢が愛し過ぎて……俺は強く霊夢を抱きしめた。

「●●……」

「霊夢……好きだ。俺の……一番好きな恩人」

泣いたことにより真っ赤になった霊夢の綺麗な瞳。
それに吸い込まれるように俺は、ゆっくりと霊夢の可憐な唇に口を近づけていき……キスをした。





















「その……霊夢?」

「な、何よ……」

キスからなんとなくお互い気恥ずかしくなり、少し距離を取って俺らは話していた。
でも霊夢の顔は赤くて……物凄い可愛い。

「やっぱり……その、喧嘩になった理由ってもしかして」

「わ、悪かったわよ!なんとなく●●から魔理沙とかの話題が出るのが苛立って……」

「それって嫉妬してくれてたんだよ……な?」

「う、うるさいわね!悪い!?」

「いやその……嬉しいなって……」

「っぅぅぅぅ~~~~」

物凄く霊夢の顔が赤くなっていくけど……俺の顔も多分かなり赤い。
正直こっちだって嫉妬してくれてたなんて思うと……顔の熱も上がるって。

「え、えっとさ!」

でもこれ以上言うとまた霊夢に怒られる。
そう思った俺は急に話題を変えようと、大声を出した。
えっと話題……あ、そうか。

「その……これからもよろしく」

「……うん」

これだけで良い。
霊夢と俺の恋は……まだまだ始まったばっかりなんだから……。





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